雑記と旅のブログ。はちこーんのお一人様が行く

日々の何でもない出来事を独自の視点から面白く考えたりするお一人様ブログ

コロナのせいで食事の回数が減る母子家庭

 

残念だけれど、

人間の幸不幸の半分くらいは
お金に左右されていると思う。

 

愛があればお金なんていらない!

 

そんな甘い考えで結婚したとしても、

愛だけが永遠だと思うなら、

愛が無くなった時、お金も無いことが

どれだけ辛いものか。

 

毎月の決まった支払いが気になって
買い物の度に、逡巡するような生活は
哀しみをもたらす。

 

ましてや、
当座の支払いが必要なお金に

当てがないとなると
目の前が真っ暗になったりする。

昨日のワイドショーで、コロナによって

母子家庭の食事の回数が減ったと言っていた。

 

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母子家庭の18.2%が食事回数を減らし、

14.8%が1回の食事量を減らしている。

49.9%の家庭が炭水化物だけの食事が増えた。

 

私の娘もシングルマザーで、

今は娘と2歳5ヵ月の孫と同居しているけれど

食事の回数を減らさず生活できることは

幸せなことだと思う。

 

シングルマザーと言っても離婚理由も、

子供の置かれている環境も一様ではない。

今回のコロナで更に困窮する子ども達を想うと

胸が痛くなる。

 

 

我が子が小学校の低学年の頃、
給食代を滞納している同級生がいた。

まだ幼い当人がどう思っていたのか

想像するしかできないけれど、
私の耳に入るくらいだから
その一家の経済的困窮は噂になっていた。

親の心中は苦しかったに違いない。

 

ある日、

その一家は突然夜逃げをした。

 

今でもその子が我が家を訪ねて来た時のことを思い出す。

何日もお風呂に入っていないのかと思わせる様な衣服。

遅い時間でも兄弟は近所をウロウロしていた。

 

「もう遅いから帰らんとダメよ」

 

そう言いながら送って行くと、

その子の家を見て絶句した。

割れたガラス戸、、

声をかけても誰も出てこない。

そっと覗いてみるとゴミ、ゴミ、ゴミの山。

こんな所で生活しているなんて…。

 

「お母さんは?」

 

「仕事に行った」

 

「2人でいつもお留守番してるの?」

 

「うん」

 

お母さんは夜に仕事に行くと言う。
この子達が居なくなったのは、

それから暫くしてからのこと。

借金から逃れる為の夜逃げだった。

 

子供達にお菓子をあげた時の嬉しそうな顔や、

兄弟で楽しそうに遊んでいた光景が

今も忘れられない。


今回のコロナ騒動で
窮地に陥っている経営者や、

仕事が無くなって困窮しているシングルマザー達。

コロナで国民は自粛を余儀なくされたけれど

問題なのは、人を選ばないということかもしれない。

 

同じ飲食関係であっても、

接待を伴うからダメで、デリバリーならいいという様に、

コロナ自粛の意識や辛さも共有できる様でできない

不公平感があるのも事実だと思う。

これ以上、個人商店や失職者の困窮は見たくない。

大変な状態になっている人達が話題になるたびに、
あの一家のことを思い出す。

 

働き盛りの親の元で子供達が
ちゃんと食事ができて、
ちゃんとした暮らしができること。

そのことが一番大事だと思う。

例え私の様な年配者が死の危険に晒されるとしても。

 

感染予防をしながらコロナと共存して経済を回わす。

自分にできることから少しずつ始めたい。