雑記と旅のブログ。はちこーんのお一人様が行く

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賽銭泥棒にみる現代の、ああ無情

宮司が賽銭泥棒を取り押さえる

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せちがらい世の中ですねぇ。。

福岡の神社でお賽銭を盗んで逮捕されたニュース。

 

逃げてやってないと言い張ったから

警察に引き渡したとか、

宮司がインタビューに応えていたけど、

 

これってどうなん?

 

盗んだ場所が場所だけに、

賽銭泥棒であっても、直ぐに110番するのもね。

住所不定、無職、66才…

どんな事情で賽銭泥棒になったのか、

聞いてあげても良さそうなもんだけど。

 

このニュースを聞いて、子供の頃に読んだ

ある本を思い出したんだよね。


ヴィクトル・ユゴーの大長編小説『レ・ミゼラブル』を、

児童向けに再構成した『ああ無情』

 

極貧生活のなか、一切れのパンを盗んだため

19年も投獄されたジャン・ヴァルジャン。

 

誰も泊めてくれないので困りはてて老司教の門を叩いて

「自分は保釈中で、4日後に出頭する途中です」

と頼むと司教は食事を与えて泊めてあげました。

 

なのに翌朝、スプーンを盗って逃げます。

『銀の燭台もあげると約束したのに、持って行かなかった』

確かめに来た警察にそう説明する老司教。

 

警察から開放され、乱れた生き方を改め、

9年後には良い市長になったジャンヴァルジャン。

 

君を銀の燭台で買って悪と縁を切らせた。

新しい人間として頑張る。

それが、司教との約束だった。。。

 

その後、悲しい物語は続きます。

子供心に感動して、何度も何度も読み返した本。

 

【 罪を憎んで人を憎まず 】

 

そんな広い心が持てるだろうか?

凡人の私には難しいけれど、

宮司ともあろう人が、

押さえつけて警察に引き渡す。

 

『怪しい動きをしていたのは事前に察知していた』

 

おいおい、そんなこと言っちゃって。

だったら事前に抑止すればよかったんじゃないの?

 

先日、私の職場でも泥棒がありました。

お線香とロウソクのセットが100円。

釣り銭を入れておいたお皿の400円が無い!

 

これで4回目だ。。

 

ワタクシは宮司ではございません。

凡人の私から出る言葉は、

 

「こんちきしょー!タダじゃおかねぇぞ」

 

あ、+.( °∀°)゚+ 

 

人間って弱いからね…。

 

誰が盗んだのか分からないけど、

出来心を起こさせる環境が悪いのよ。

今では釣り銭のお皿は空にしております。

 

そうそう、

愛知でも賽銭泥棒があったみたいですね。

そこの宮司が泥棒に宛てた手紙には、


「あなたがもし食べ物がないのなら、

賽銭箱から持って行っていいです(中略) 

実は私も子どものころ 家のつり銭の引き出しから

時々盗んでいました(中略) でも、あるきっかけがあり、

きっぱり止めることができました。

だから、あなたあなたもきっと変われます 私は応援しています」

 

そんな改心を促す優しいメッセージが綴られた手紙と、

千円札1枚を封筒に入れて、賽銭箱の中に入れておくと、

 

…それから賽銭泥棒は来なくなった。

 

いい話やなぁ〜。

人の心の優しさが、心に響かない訳がない。

そう思いたいよね。

 

ワイドショーで、この一風変わった、

防止対策はいかがですか?と振られた小倉は

『あなたを応援しています』

「1万円札じゃなかったんですね」

と続けた。。

 

(`ε´)/  ゲスの極み!