雑記と旅のブログ。はちこーんのお一人様が行く

日々の何でもない出来事を独自の視点から面白く考えたりするお一人様ブログ

花見の名所の土師ダムとお墓参り


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遠い昔の記憶…。
おばあちゃんに連れられて、姉と一緒に花見に行った。

県内有数の花見スポットの土師ダムだ。 (はじダム)
6,000本ものソメイヨシノが咲き乱れる。

 

今でこそ 桜が有名だけど、
その頃のダムはまだ建設中だった。
8年の年月をかけて昭和49年に土師ダムは完成する。

 

お花見に行くと言っても、ダムの下の方に

何本か桜の木があるだけだった。

近所の商店で袋に入ったあんみつと クッキーを
買ってもらったことがすごく嬉しかった。

 

リヤカーに乗せられた姉と私は、

少し腰の曲がった祖母に、
もっと早く引っ張ってと無理を言う。

坂道だから降りてくれと言う祖母。
嫌だと駄々をこねる私達。

やっと着いたその先には、満開の桜があった。

 

「うんめぇなぁ、ばぁちゃん」

 

そう言いながら、クッキーを頬張り、
あんみつを食べた。

 

桜よりも、買ってもらったお菓子が嬉しかった記憶…。

リヤカーから降りない私達が祖母を困らせた記憶…。

 

祖父母が住む町は、山と川と田畑ばかりで、

広島市内に住んでいた私は田舎に行くのが楽しみだった。

山菜採りや、川で泳いだりできるから。

祖父母の家に行くと、手作りのおやつが出てくる。

 

炒った大豆に砂糖を絡めたもの。

はったい粉をお湯で練ったもの。

一番嫌いだったのが、
片栗粉に砂糖を入れてお湯で練ったもの。

 

いつもはそんなおやつだから、

お花見の時のあんみつとクッキーの
スペシャル感ときたら半端ない。

 

うんめぇ~を連呼する私に、

また来ようねと祖母は言った。
それからも毎年欠かさずお花見に行った。

 

結婚してからも、
子供ができても、
祖父母、両親、旦那が亡くなっても。

 

21年前に母が亡くなってから
お墓参りとお花見がセットになった。

 

今日はいい天気で、最高のお花見日和だった。

1人でお墓の掃除をして、車で土師ダムに行ってみた。

 

コロナで自粛はなんとやら。

平日だし、人は少ないと思っていたけど

そこそこ賑わっている。

 

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お弁当を広げて楽しむ家族達。

去年は娘と孫も一緒で楽しかったな…。

 

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一緒に食べるお弁当は美味しくて、

 

「うんめぇなぁ、ばぁちゃん」

「 また来ようね 」

 

まだ 喋れない孫を見ながら、心の中で会話をした。

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満開の桜はもうすぐ散ってしまうだろう。

いつの日か、桜の様にみんなの想い出と共に
はらはらと散っていきたい。

 

今年の桜は寂しいな…。

 

毎年咲く桜は同じなのに、人の心の有り様が、

桜を嬉しくも、寂しい想いにもさせる。

 

来年は楽しい気持ちで桜を観れますように。。